近年アジアの国々を歩くことが多い。韓国・中国・台湾・タイ・マレーシア・シンガポールなど、食物・言葉・建築・考え方など暮らしぶりが沖縄と似ている。
しかし一見似ているようで絶妙に異なる部分もある。実はこの部分がその地域の独特の風土・文化であり魅力であると思う。
その地に建築を創る設計者はその地域の魅力を理解し熟知しているべきである。
 沖縄の風土・文化のもつ醍醐味・面白さを建築に活かしたいと思う。



土地環境がいかなる場所であっても設計者はその土地の魅力を見い出し最大限住まいに活かす責務があると思っている。その土地の個性を気候風土・地域環境面から解明する方法に中国古来に伝わる『風水』の考え方である。
 『風水』に基づきモノ言わぬ土地の声を聞くことから設計が始まる。



家は「住むだけの器」の時代はもう終わった。
家族で子供の成長をはぐくむ空間、子供の独立巣立ちを喜ぶ空間、そして夫婦の第二の人生を謳歌する空間、家は幾重の様々なライフスタイルを時間軸で包括する場である。
 『時空間』を入念・丹念に想定して家を創る時代がきている。



設計・デザインは建物の建つ場の魅力をカタチにする作業であり、施主の想いと新たな夢を創りだすコミュニュケーションである。



建物の間取り・カタチそして暮らし方は施主と設計者で創るコラボレーションである。
 コラボレーションを施主・設計者で楽しみながら家づくりは完成していく。